【好景気?不景気?】経済状況を見る4つの指標

投資
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ニュースでは毎日様々な経済用語が飛び交っていて、
いったい今は好景気なの?不景気なの?と混乱することもあるかもしれません。

また、売買や投資をするうえで、経済状況を知っておくことは大切です。
そこで今回は経済状況を知るための4つの指標を紹介します。

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内閣府から発表される指標 

国内総生産(GDP=Gross Domestic Product)

GDPという言葉は社会の授業も習うので、一番馴染みのある指標かもしれません。

GDPとは、国内総生産のことで
一定期間に国内で生産された財とサービスの付加価値の合計金額を示します。
Domesticの言葉が示す通り、日本企業が海外で生産した財やサービスは含みません。 

このうち名目GDPがGDPを時価評価した数値で 、
実質GDPは名目GDPから物価変動の影響を取り除いた数値です。

そのため実質GDPの伸び率からは、その期間の純粋な経済成長率を知ることができます。 
2021年の日本のGDPは約5兆ドルで、世界3位。
 実質GDPは前年比約1.6%増加しています。これは国の経済が成長していることを示してます。

内閣府が四半期ごとに年4回発表し、HPから閲覧することができます。

国民経済計算(GDP統計) : 経済社会総合研究所 - 内閣府 (cao.go.jp) 

景気動向指数 

景気に連動して動く29の指標を多角的に総合して算出されるのが景気動向指数です。
景気が良くなっているか悪くなっているのかを知ることができます。  

29の指標は先行指数・一致指数・遅行指数からなりますが、景気動向の判断は
一致指数をもとに行われます。 

<先行指数>景気に先行して動く指数
例えば新設住宅着工床面積を考えるとわかりやすいです。 
着工床面積が増えているということは、新設住宅を建てる人が増えていることを意味し、 
これから景気がよくなることがわかります。 
他にもマネーストック(後述)や東証株価指数など11の経済指数が採用されています。

<一致指数>景気の動きと一致して動く指数
有効求人倍率を例に考えてください。
求人倍率が増える(=企業が求人を増やしている)ということは、今景気が良い状態といえます。
 全部で9の経済指数が採用されており、
個人的には所定外労働時間指数という指数が興味深い(笑)

<遅行指数>景気の動向から遅れて増減する指数
失業率などが分かりやすい例です。 
景気が悪くなってくると、企業は解雇や採用停止を行い、失業率は遅れて増加を示します。
9の経済指数が採用されており、 消費者物価指数なども含まれます。

この指標は内閣によって毎月発表されます。
景気動向指数 : 経済社会総合研究所 - 内閣府 (cao.go.jp)

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日本銀行から発表される指標 

マネーストック 

マネーストックとは、世の中に流通している通貨の量です。
国や金融機関以外が保有している通貨は含まず、個人や会社・地方などの民間部門が保有している通貨の総量を表します。 
マネーストックは、景気動向指数の先行指数としても用いられています。 

この指数は景気がいいときは増加、悪いときは減少します。 
景気がいいときはみんなが銀行からお金を借りるため、世の中に出回るお金が増えるのです。 

毎月速報が発表されています。
マネーストック : 日本銀行 Bank of Japan (boj.or.jp)

日銀短観 

日本銀行が、企業動向を把握するために約1万の上場企業や中小企業を対象に毎年4回おこなう調査で、
売上や収益など数値情報だけでなく、各企業が経済環境の現況や先行きをどう見ているかなどの項目も調査されます。 

特に、重要なのが、業況判断D.I.
この数字がプラスであれば景気は良い、マイナスであれば景気は悪いとみることができます。

業況判断D.I.は
企業に3か月後の業況をどう見ているかを質問し
「良い」と答えた企業の割合から、「悪い」と答えた企業の割合を引くことで算出されます。

35%の企業が「良い」、20%の企業が悪いと答えたとすると、
プラス15となるため、おおむね景気が良いと考えることができます。

短観 : 日本銀行 Bank of Japan (boj.or.jp)

まとめ

経済状況を見るのに役立つ指標を4つご紹介しました。
内閣府が発表するGDPと景気動向指数、日本銀行が発表するマネーストックと日銀短観です。

また、今回挙げた経済を表す指標だけでなく、株価物価指数など
経済は複雑で、経済状況を読み解くのに役立つ数値は多岐にわたります。

それらを少しでも知っておくと、ニュースの理解度があがりそうですね!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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