こんにちは。5年後のサイドFIREを目指す夫婦の妻のキリです。
私は約1年前(2021年)に転職を決定して、以前勤めていた企業を退職しました。
一時期無職になった私は、総額70万円程のお金を受け取っていたのですが、そのことを友人に話すと「なにそれ?」「知りたい」という声が多かったので、私の実例を紹介します。
「仕事をやめたいけどお金が不安…」と思っている方に、とにかく雇用保険の求職者給付制度の存在を知ってもらいたいです。
自分ももらえるかも?と思ったら、厚生労働省のHPや管轄のハローワークにて、ぜひ一度詳しく調べてみる価値ありです!
わたしの退職時の状況
Q 無職なのに70万円をもらえるなんてなにか特別なことをしたの?
A いいえ、ごくごく普通の正社員!しかも入社から3年以内に会社を辞めています。
当時のわたしの状況
- 正社員
- 25歳既婚女性
- 継続勤務年数=2年半
- 会社の雇用保険に加入
- 直近の年収=約400~450万円
Q 結局総額いくらもらえたの?
A 合計 70万円程度 【内訳 6000円弱/日×(90日+60日)】
口座に毎月約15万円が振り込まれていました。
受給要件や給付金額
※この記事はわかりやすく解説するため、自己都合退職で退職した正社員のみに焦点をあてています。 (解雇や倒産による失業や、アルバイトなど非正規雇用者の退職については 条件が異なりますので、厚生労働省のサイトなどで確認してください)
Q 僕(わたし)ももらえるの?受給要件についてしりたい。
A 離職までの2年間に、11日以上働いた月が通算12か月以上あれば、もらえます。
今の会社に1年以上いるのであれば、ほぼ該当するのではないでしょうか?
Q そもそも私は雇用保険に加入しているの?
A 正社員はほぼ間違いなく雇用保険の被保険者です。労働者を一人でも雇用している事業所は雇用保険制度を適用しなければいけないことになっています。 給与明細をみると、雇用保険料が毎月給与から引かれているはずなのでチェックしてみてください。
Q ズバリいくらもらえるんですか?
この記事をここまで読んでくれている方の多くは、20~30代の正社員だと想定します。
その場合
A 前職の賃金日額の4.5~8割を90日間にわたって受け取れます
90日間というのは被保険者期間が10年以下の場合です。10年以上勤めていた人の場合は120日間、20年以上の場合は150日間に延びます。
またもらえる割合が4.5割~8割と幅がありますが、私の場合、1日当たりの金額は約6000円で、前職の賃金日額の6.5割程度に相当します。
※厚生労働省が示している給付額の概算は以下の通りです。だいたいですが参考になると思います。
平均して月額15 万円程度の場合支給額は月額11 万円程度
平均して月額20 万円程度の場合支給額は月額13.5 万円程度(離職時の年齢が60歳以上65歳未満の方は月額13万円程度)
平均して月額30 万円程度の場合支給額は月額16.5 万円程度(離職時の年齢が60歳以上65歳未満の方は月額13.5万円程度)
※ およその計算式は、(離職前6か月の給与の総支給額の合計÷180)×給付率です。なお、給付率は、離職時の年齢、賃金により、45%~80%になります。
※ 給付額には上限・下限があります。詳しくはこちらをご覧ください。
厚生労働省HP Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~より引用(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139508.html)
そして、2年半(=雇用保険者期間10年未満)で退職したため本来もらえる期間は90日間ですが、なぜ私は150日間にわたってもらえたか?
それはコロナ特例により60日が追加で付与されたからです。
私の住んでいた大阪府では、新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための臨時特例が設けられ、緊急事態宣言発令期の離職者に対しては、60日間の給付日数の延長が行われました。
わかりやすく言うと、「コロナで外出制限や行動制限が厳しい時期だし、
思うように転職活動できないだろうから給付期間を延ばしてあげます。」という
行政からの恵みです。ありがたい。。
これはイレギュラーなケースで、ラッキーだっただけといえばそれまでですが、行政からの支援というのは私たちの想像よりもずっと手厚いことを知りました。
失業保険だけでなく自身が利用できる制度がないか、しっかり調べてみましょう。
ほかにももらえるお金を見逃しているかもしれません。
給付を受けて私がおもったこと
Q 失業保険を受け取るって実際どんな感じなの?
A 一言でいうと想定外の連続でした。
第一に受給額を見て「こんなにもらっていいの?」と思いました。
転職期間中は貯金を切り崩して生活していく覚悟だった私にはうれしい誤算です。
第二に受給開始の手続きを終えたとき「こんなに簡単に終わるの?」と思いました。
事前に前の会社から受け取っていた書類を渡すと、すぐに受給の説明に案内されました。
そして給付窓口であるハローワークに足を踏み入れたのは人生初でしたが、若い女性からおじいちゃんまでいろんな人が利用していて安心しました(笑)
注意すること
この記事は、失業手当を受けられることを知らずに損をすることがないよう存在を知ってほしいという目的で書いています。
細かいルールなどについてはそれぞれ置かれている状況が違うのでここでは網羅できませんが、最低限注意すべきことを最後にお伝えしたいと思います。
①退職してすぐに次の仕事に就く場合、この給付を受けることができません。
自己都合で退職の場合は、ハローワークに受給申請をしてから7日間の待機期間があり、そのあとさらに2or3か月の給付制限があります。 その間はお金は1円ももらえないので注意です。
②受給資格は退職後1年間です。
現在無職の状態でも、すでに退職から1年が経っている人は 受給資格をすでに喪失しています。
③お金を受け取っている期間は就職活動をしなければいけません。
受給の認定をうけるためには、働く意思があり、次の仕事を探していることが要件になります。
④受給期間は収入に制限があります。
アルバイトをしすぎてしまうと、給付額の減額や給付停止の可能性もあります。
最後に
雇用保険の求職者給付制度について紹介させていただきましたが、「仕事がつらくてやめたい。」と思ったときに
次の仕事が見つかるまで、毎日定額のお金を行政からもらえることを知っておけば退職に踏み切る精神的ハードルが少しでも下がりませんか?
悩んでいる方が雇用保険について知るきっかけになれればうれしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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